■ 名門ＡＣミランのマッシミリアーノ・アッレグリ監督（４６）が、日本代表ＭＦ本田圭佑（２７）の入団会見前にいきなり今季限りでの退任を表明した。

　本田の到着で期待感に包まれるミランだが、今年最初となった５日の会見では別の“衝撃”が走った。アッレグリ監督が今季限りでの退任を正式に表明。シーズンのほぼ半分を残した時点での発表は異例だ。もともとアッレグリ監督は昨季終盤にも退任話が出ていたほどで、今季もここまでリーグ１３位に低迷。「私は今季限りでミランを去る。この４年間、いい成績を残してきたと自負している。現在の順位から（欧州ＣＬ出場権獲得圏内の）３位になるのは相当難しいが、まだ我々にはイタリア杯とＣＬが残っている。自信はある」と話した。

　そんな騒動をよそに、本田は順調にミラン入団への手はずを整えている。５日午前のメディカルチェックに合格し、終了後にはチームメートやアッレグリ監督と初対面も実現。

　その後、一人で軽めのランニングをこなした。

　　アッレグリ監督も「休みの間にも練習をしていたことは知っている。体調を見てからだが、１２日のサッスオロ戦では使える選手の中に入ってくるだろう」と期待を込めた。

　地元メディアも本田を大きく扱った。「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は見開き２ページで特集し「ピッチの外でも中でも見た目に気を使う本田は真のプロフェッショナル。日本のベッカムだ」と称賛した。また「トゥット・スポルト」紙は歴代日本人選手のレプリカユニホームの売り上げ記録に触れ、中田英寿氏がローマ時代（２０００―０１年）に売り上げた７万７０００枚の記録更新も可能とみている。

　同時に「日本のゴールデンタイムに合わせた試合開始時間の前倒しも要請するだろう」と伝えた。