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[ 2014年05月03日 - 12:09 ]

【記録ずくめの弱さ!戦力ダウンでJ1に挑んだ徳島】

■ 四国勢で初めてJ1を戦う徳島が力の差を見せつけられている。4月29日に甲府を1−0で下し、開幕からの連敗をJ1が90分で勝敗を決めるようになった2003年以降ではワーストタイの9で止めはした。しかし、J1残留を争うであろうライバルに圧倒された試合内容を見る限り、歴史に残るような屈辱のシーズンを送ってもおかしくはなさそうだ。

 徳島にとっては悪夢のような数字が並ぶ。リーグ戦10試合を終えて1勝9敗の勝ち点3が最下位なら、得点3と失点28もそろって最下位。連敗中は1点差ゲームすら1試合しかなかった。同じく開幕9連敗を喫した11年の福岡は10戦目がドロー。勝ち点は徳島より少なかったものの、得点8に対して失点25で得失点差では8も上回っていた。

 開幕前から苦戦は予想されていた。昨季はJ1昇格プレーオフを勝ち抜いたとはいえ、J2で4位。プレーオフ導入以前ならJ1に届いていなかったにもかかわらず、主力だった経験豊富な柴崎が流出した一方、チームに大きなインパクトを与えてくれそうな補強はなかった。

 甲府戦も褒められたものではない。2−19と圧倒されたシュート数が示すように試合を支配したのは甲府。小島の「勝てたことだけがよかった」というコメントは本音だろう。小林監督も「ミスから甲府に与えたシュートが入らなかったのはラッキーだった」と振り返った。

 とにかく安定感に欠ける。ボールを持てたとしても、プレッシャーがない中でパスミスを連発。自陣で不用意な横パスをかっさらわれて何度も大ピンチを招いた。失点こそ免れたが、小林監督が「イージーミスから失点する」と頭を抱える今季の課題が改善されたとはいいがたかった。

 これでは前への推進力が生まれようもない。簡単にボールを失う怖さがつきまとうため、前めの選手も後ろが気になってゴールへ向かう効果的な動き出しができない。失点のリスクを負っても前に出るというゴールに不可欠な大胆さを発揮できない原因となっていた。甲府は昨季15位で今季もJ1残留が現実的な目標となるクラブだけに、徳島の苦しい現状が際立つ。

 甲府のホームだったことに助けられた面もあった。「どこが最初に徳島に負けるのか」が関心事になる中、先制を許した甲府は明らかにうろたえていた。「ホームで負けられない甲府に焦りが出て、うちにとってよかったのかな」と小林監督。試合後に巻き起こったブーイングの嵐が、甲府にのしかかっていた重圧の大きさを証明していた。

 勝利という結果を出したのは大きい。「ずっと勝てないかもしれない」という不安が「勝つことができる」という自信に変わっただけで、精神的に計り知れない影響を与えるだろう。圧倒的に攻め込まれながらも、殊勲弾の橋内が「納得のいく試合。自分たちの戦いができた」と前を向けたことからもそれは分かる。

 初勝利を飾った直後の5月3日の試合で、17位と苦しむ仙台をホームで迎え撃てるのも朗報だ。押し込まれる展開にはなるだろう。それでも連勝につなげられれば、主将の斉藤が「シュートをほとんど打てなくてもワンチャンスをものにするのもサッカー」という戦い方に徹して勝ち点を拾っていくきっかけにできるかもしれない。

 ただ、徳島が戦力的に見劣りするのは厳然たる事実で、小島が「チャレンジャーとしてやっていくしかない」と強調する精神力で補えるとも思えない。J1が18チームの1シーズン制となった05年以降、最少の勝ち点となる14で終えたのは12年の札幌と昨季の大分。12年の札幌は7試合を残した時点で史上最速のJ2降格も決まってしまっている。現状から判断すると、徳島を待っているのはこうした屈辱の歴史を見据えたいばらの道になると考えざるを得ないようだ。



スレッド作成者: ( ・(ェ)・)ノヨロシク (lpZZmuMBvRg)

このトピックへのコメント:
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(05/03 - 13:29) 鳥栖みたいに豊田みたいなストライカーがいた状態で昇格してればまた違ってたかもね
(05/03 - 13:24) 札幌サポだが徳島の気持ちは痛いほどわかる。
11 (05/03 - 13:05) 現行のトーナメント制は考え直すべきだな。
(05/03 - 12:38) 千葉と京都の罪は重い