■ ◆Ｊ１第１１節　横浜Ｍ２―０Ｇ大阪（３日・日産スタジアム）

　Ｇ大阪の日本代表ＤＦ今野が、負傷や疲労以外では２０１２年の加入後初めてスタメンから外れた。後半２２分から途中出場したが「メンタル、フィジカル、すべてがかみ合っていない。今の状態なら、（Ｇ大阪で）サブでも納得している。このままじゃまずい」と表情をこわばらせた。

　今季、開幕から好調時と比較すると視野が狭く、効果的なパスが出せないなど、深刻な不調を感じていた。４月１９日の大宮戦（万博）では、自身は絡んでいなかったものの、失点したことに責任を感じ「舌をかんで死のうかと…」と語るなど、精神的にも不安定な状態に。その影響もあり、この日はスタメンから外れた。試合後、横浜ＭのＭＦ中村から「Ｗ杯頑張って」と声をかけられ、笑顔で応えたが「今の状態なら（Ｗ杯メンバーから）落ちることも覚悟している」と本音をこぼした。

　代表入りがほぼ確実な男がここまで弱気になるのは、大舞台を前にした重圧も関係しているはずだ。前回、南アＷ杯時に直前でスタメン落ちする苦悩を味わった中村に「話を聞きたい」と語るなど悩みは深いが、好調時の映像を見るなど、必死に復調への糸口を探っている。

　チームは１４本のシュートを放ったが無得点に終わり、３連敗でＪ２降格圏の１６位に転落。「絶対にはい上がります。おれ（の調子）が戻れば、ガンバも絶対立ち直れる」と自らを奮い立たせていた今野。今は一日も早い復活を待つしかない。