■ 韓国ショック？　壮行試合で敗戦　チュニジアに０−１　「足取り重い」地元紙

サッカーＷ杯ブラジル大会の韓国代表が２８日、ソウルで韓国内最終戦となるチュニジアとの国際親善試合を行い、０−１で敗れた。

　韓国にとって、アフリカ最終予選で敗れたチュニジアは、Ｗ杯第２戦のアルジェリア戦（６月２２日）を見据えた相手だった。試合開始早々こそ多彩な攻めで決定的シーンもあったが、決められなかった。

　前半４３分に一瞬の守備の隙を突かれてジュハイエル・ダウアディに左足でゴールを決められ、後半に反撃を試みたもののチグハグな攻撃を繰り返し、５万７千人を超えるサポーターの声援は届かなかった。

　壮行試合では、２００２年の日韓大会前のフランス戦以来の黒星。韓国代表のショックは大きい。しかも弱点とされていた守備の要、ＤＦ洪正好が左足首を負傷、担架で運ばれてしまった。

　気持ちを高めて合宿地の米フロリダへ、そして決戦の地ブラジルに乗り込むはずが、よもやの敗戦に韓国メディアも意気消沈。朝鮮日報（電子版）は「ブラジルに向かう韓国代表の足取りは重い」と書き出し、「試合に敗れ、やや気の抜けた壮行会を行った」と報じた。中央日報（電子版）も「壮行試合で１２年ぶり敗北」との見出しで、「体力の低下が影響した。欧州組には疲労が見られた」と敗因をコンディション面に求めた。

洪明甫監督は「選手は体を作っていく状態で、１００％パーセント完璧ではなかった。Ｗ杯のロシア戦（６月１７日）に合わせて引き上げる」と強気なコメントを残したが、韓国は不安が山積したまま本番に突入することになった。

　●グループＨ組　韓国、ロシア、アルジェリア、ベルギー