■ 【Ｃ大阪】新監督ドイツＵ２０代表ヴォームート氏と近日中合意へ

　サッカーＪ１のＣ大阪が次期監督にＵ―２０ドイツ代表監督のフランク・ヴォームート氏（５３）と最終交渉を行っていることが１１日、分かった。９日に、オーストリア人のランコ・ポポヴィッチ監督（４６）とグルイッチ・ヘッドコーチ（５１）を解任。複数の関係者によるとヴォームート氏との交渉は現在、大詰めで合意すれば１６日の和歌山キャンプ初日までに合流する見込みだ。

　ヴォームート氏は、ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督（５４）の盟友で現役時代はフライブルクで同僚、引退後はトルコ１部フェネルバフチェでレーブ監督の下、アシスタントコーチを務めた。ドイツ下部リーグのクラブでの監督経験はあり、１部リーグの監督はＣ大阪が初となる。

　Ｃ大阪は、昨オフに１０年Ｗ杯得点王のウルグアイ代表ＦＷフォルラン獲得で話題を呼び、ＦＷ柿谷とＭＦ山口の日本代表コンビも擁し、今季Ｊの目玉として開幕前から注目されていた。だが、ポポヴィッチ監督が日本代表１トップの柿谷を２列目で起用するも奏功せず、チームカラーの攻撃サッカーを実践できないまま、リーグ戦１３位と低迷。そこで、かつてレーブ監督の下でコーチを務めていたヴォームート氏に白羽の矢を立て、さらなるレベルアップを託すことを決断した。

　交渉がまとまれば新監督の公式戦初戦は天皇杯２回戦（相手未定、７月１２日・金鳥スタ）になる。

　◆フランク・ヴォームート　１９６０年９月１３日、ドイツ・ベルリン生まれ。５３歳。ＤＦとして８２年、当時ドイツ２部のフライブルクでプロデビュー。翌８３年にヘルタに移籍し３季プレー。引退後、９８―９９年にトルコ１部フェネルバフチェで現ドイツ代表のレーブ監督の下、アシスタントコーチを務める。その後はドイツ３部のウニオン、同４部アーレンの監督を歴任。１０年からＵ―２０ドイツ代表を率いる。現役時代は１８７センチ、７８キロ。
（スポーツ報知）