■ （注）はじめに。文才なくてすいません。


小学生低学年に読んでたキャプテン翼の最大のライバルは
シュナイダー率いる西ドイツだった。
同じころ1990年のワールドカップを優勝したのも西ドイツ。
ユニフォームもかっこよく、「マテウス」という名前すら
有名PRGに出てくるラスボス的なカッコよさを感じさせた。
自然とドイツ代表に憧れを抱くようになる。

●1994年
アメリカＷ杯はストイチコフにやられたが、このあとプレミアリーグＭＶＰをとる
クリンスマンも躍動し、まだまだドイツの威厳は健在してた。

●1996年
まだネット環境もなく、スポーツ新聞の結果だけの3行記事でドイツのユーロ９６のタイトル獲得に興奮する。
ＢＶＢがＣＬとったり、イタリア（セリエ）にはおよばないもののバイエルンを含め
欧州カップ戦でもまだまだドイツ強しの世論はあった。

●1998年
ビアホフ一辺倒のサッカーで、クロアチア相手に散った。クロアチアはスター揃いで
ドイツはわき役だった。
時代はセリエ隆盛、マドリーも久々のＣＬ優勝、そのほかリーガ勢も躍進。プレミアリーグも成功し
ドイツはリーグランキングを徐々におとしていくことになる。
ちなみに、このころから海外サッカー雑誌（ＷＳＧやＷＳＤ）のリーグ記事の順番が
伊　西　独　英　だったのが、伊　西　英　独　になり、ドイツの選手が表紙をかざることは皆無になった。
また、代表ではイタリア代表や攻撃的なオランダ代表に人気が集まり、
ドイツは武骨でつまらないサッカーの代名詞としてサッカーファンからの評価が
定着していくことになる。
個人的には、あのゴール前の迫力が大好きだったのだが・・・。

●2000年
ユーロ2000．ドイツ唯一の希望の星であった天才ダイスラーに期待を寄せるが
あっけなくグループリーグ敗退。
つまらないがなんだかんだである程度の結果を出すということさえできなくなり、
ついに暗黒期に突入していくことになる。

●2001年
クラブレベルでは、バイエルンがマンＵ、マドリーを倒し、決勝ではバレンシアを
泥試合の末、破って優勝を果たす。このタイトルが暗黒期のドイツファン唯一の誇りとなる。
しかし、その後のワールドカップ予選で
イングランドに１−５と惨敗。しかもホームで。

●2002年
日韓ワールドカップで準優勝をはたした。大学生だった自分もソウルまで応援にかけつけ、バラックの
ゴールで歓喜したのはいい思い出。
しかし、冷静に見ると決勝までに勝ったのはサウジ、カメルーン、パラグアイ、アメリカ、韓国。
くじ運に恵まれたとしか言いようがない・・・。
結局、この結果でも、ちまたのドイツサッカーの評価が変わることはなかった。
得点王のクローゼもポッと出のへディング専用機という評。

●2004年
またしてもユーロでの惨敗。
このころの代表は、強豪国にまったく勝てないただの中堅国になりさがっていた。
ユニフォームも最高にださく見えたのでこの時期買ってない。
唯一ワールドクラスと評されたバラックとカーンだけが心のよりどこり状態。
ＣＬでもバイエルンはただの悪役（ヒール）。


●2006年
自国開催のワールドカップ。
前回より順位を１つ落とした3位だが、内容が全然違った。
バイヤンで活躍しだしたラームの気持ちいいミドルではじまった開幕戦。
ほか、シュバイニー、ポドルスキーという今までのドイツでは考えられないくらいの
みずみずしい若く攻撃的な選手が躍動し、暗黒期からの脱却を感じさせてくれた。

●2008年
ユーロ2008。
暗黒期から脱出して、若手と暗黒組を支えたベテラン勢が融合して、
最高の形でセミファイナルを突破したが
まだ完成形ではないスペインに決勝で負けてしまう。
その後のスペイン代表はご存じのとおり。


●2010年
ロッベンにひっぱられてバイエルン久々のＣＬ決勝もインテルのイグアインにやられる。
このころには、代表も普通に強豪国にも勝てるようになってきた。
南アフリカワールドカップでは、イングランド、アルゼンチンを粉砕したが
苦手スペインに何もできずに敗戦した。
クローゼはワールドカップ通算得点を伸ばすも、
「クローゼにロナウドの記録を抜かれるのは微妙」という声多数。
このころから、まわりに少しずつ「ドイツ代表いいよね」という同志があらわれ始める

ドイツ代表もバイエルンもヒールから”いいもん”役に。

●2012年
バイエルンがＣＬ決勝へいくもチェルシーに逆転負け。

●2013年
バイエルン３冠。個と組織のバランスのとれたサッカーで内容も結果も文句なし称賛を受ける。

●2014年
ＣＬ連覇を推す声多数。史上最強の完成度のクラブとまで評され、古くからのファンとしては
こそばかゆい気持ちになり、ついついにやけてしまうが、反面、それだけに不安いっぱいだったが案の定、
なぜか年明けから失速し、マドリーに凹られる。

2014ワールドカップではドイツ代表が堂々の優勝候補に。
ドイツ＝つまらない　という評価もなくなり、サッカーファンからの尊敬を完全に取り戻す。
今では「俺、ドイツファン」という人もいっぱい。
サッカーファンから首をかしげられていたクローゼのＷ杯通算得点記録も、
「この年まで本当によくやってるよな」とのクローゼへの敬意が上回り、
ロナウドの記録を破ることにもやぶさかではない意見が多数出始めた。
（これは対照的に自堕落化したロナウドにも原因があるかな）

それもこれもうれしいことで、その期待どおり
テクニックに裏打ちされた小気味よいパスサッカーで大会を制し、
内容も結果も1番の評価を得たドイツ代表。

はじめは「科学特捜隊みたいで、ちょっとださいかな」と思ってたユニフォームも
最後はカッコよく見えた不思議。


もう、感無量です！





駄文を最後まで読んでくれてありがとうございました！