■ −そうしたことを踏まえて、監督を交代したわけですね

　「前任の樋口靖洋監督は“攻守にイニシアチブを握るサッカー”というマリノスのスタイルを構築してくれました。ただ、守備ではリーグ有数の数字を
残しましたが、総得点は１３位で課題が課題のまま残ってしまいました。そこで、堅守は継承し、攻撃面で改善できる手腕を持つ監督を求めたのです」

　−昨年５月に資本提携したシティー・フットボール・グループ（イングランドの強豪マンチェスター・シティーも傘下に置く持ち株会社）からの情報が
基になったのですか

　「ええ、マリノスの目指すサッカーを伝え、積年の課題である攻撃力の向上を図れる指導者をリストアップしてもらいました。１４カ国から２８人の候補
を挙げてもらい、最終的には数人に絞り込んで、テレビ画面を通した面談も行って、フランス人のエリク・モンバエルツ監督に決めました」

−今季のキャッチフレーズは“Ｉｎｔｅｇｒａｌ　Ｇｏａｌ”−Ａｌｌ　ｆｏｒ　Ｗｉｎ−です。Ｉｎｔｅｇｒａｌには、完全体をなすのに不可欠の、といった意味もあるようですが

　「攻撃の質を高め、より連動性を高めてチーム全体で得点力を上げる。そうした一体感を象徴的に言葉にしました。Ｇｏａｌは得点でもあり、タイトルも
含めわれわれが目指すゴール。そこに全員で向かっていきます。目標は、リーグ、ナビスコ杯、天皇杯の３冠。Ｊリーグのチームなら当然目指さなくては
いけないでしょう」

http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20150126/CK2015012602000142.html