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[ 2015年02月08日 - 23:24 ]

【代表監督に推したい気鋭の名将ハリルホジッチ。W杯の実】


多彩な戦術を持つ情熱家。


様々な名前が飛び交う日本代表新監督候補。 しかし、有力とはされていないものの、母国ではないチームを率いてW杯で好成績をあげた指揮官が存在する。 ヴァヒト・ハリルホジッチは日本が求める資質をほぼ全て揃えているといえるだろう。

ボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、現役時代は旧ユーゴスラビア代表でも活躍したハリルホジッチ。

指導者としてはフランスのレンヌやパリ・サンジェリマンで実績をあげ、2008年から率いたコートジボワール代表では史上稀に見る攻撃的なチームを作り上げ、圧倒的な強さでアフリカ予選を勝ち上がった。

アフリカ開催ということもあり、2010年W杯の優勝候補にあげる声も強まっていた矢先、大本命とされたアフリカネーションズカップでまさかの準々決勝敗退を喫し、責任をとる形で解任された。

スベン・ゴラン・エリクソンに率いられた”エレファンツ“のW杯でのパフォーマンスは多くのサッカーファンが知るところだ。 その後、クロアチアのディナモ・ザグレブで辣腕をふるったハリルホジッチは2011年からアルジェリア代表で指揮をとることに。

北アフリカのチームらしく、奇麗にパスをつなぐスタイルだったチームにタイトな守備と鋭い速攻を植え付け、 アルジェリアにルーツを持つ欧州在住の選手を積極的に組み込んで、アフリカ予選を見事に突破した。

本大会ではベルギー、ロシア、韓国と同組になり、大手ブックメーカーで最低人気だった。 [4-3-3]でベルギーに挑んだ初戦はフェグーリのPKで先制し、欧州の強豪を終盤まで追い詰めたが、 フェライニの豪快なゴールで同点に追い付かれると、さらに逆転ゴールを許して敗れた。

しかし、続く韓国戦は[5-4-1]の布陣でタイトな守備から鮮やかなサイド攻撃を繰り出し、前半のうちに3得点を奪う。 韓国のなりふり構わない反撃にやや苦しんだものの、4-2で勝利を飾った。

さらに[4-2-3-1]を用いたロシアとの3試合目は出会い頭に先制点を取られたが、欧州屈指の堅守を誇るロシアを攻め続け、FKから同点に追い付いて2位でグループリーグを突破した。

決勝トーナメントの1回戦は大会を優勝するドイツとの対戦になったが、振り返ればドイツを最も苦しめたチームであり、筆者の感想としては、オランダ対メキシコに匹敵するベストゲームの1つだった。

ドイツ戦の見事なパフォーマンスもさることながら、対戦相手に応じてシステムを変えながら、ことごとく機能させていることは注目に値する。 またコートジボワール代表の様な破壊的な攻撃サッカーを実現したと思えば、アルジェリアの様に研ぎ澄まされた堅守速攻を植え付ける。

組織としてのハードワークを理念としながら、国や選手の特徴に則したチームのベースを作り、対戦相手に応じたアレンジを加えていく。 代表という準備期間の限られた環境の中で、これだけ大胆で、柔軟なチームを作り上げた監督は記憶のある限り過去のW杯までさかのぼっても、ほとんど思い当たらない。


同胞の大先輩である元日本表監督イビチャ・オシム氏とも親交が深いハリルホジッチに関して、東欧のサッカー事情に詳しい長束恭行氏は 「実際に会って、あのオシムさんにすら勝るとも劣らないカリスマ性を感じました」と語る。そのハリルホジッチを象徴する言葉がある。

「プレッシャーは大好きだ。本当に大好きなんだよ。ある監督や選手はプレッシャーに耐えられないかもしれないが、私は全てのプレッシャーが特別なモチベーションとなる」

しばしば日本代表、いや日本サッカーの課題にあげられるメンタルの部分で大事な何かをもたらせる可能性があると考えている。 アジアカップで敗退した後、岡崎慎司が「何かが足りない」と語っていた勝負のカギ。それをもしかしたら、アギーレ前監督よりももたらせる可能性があるのではないか。

チームのベースを大事にしながら対戦相手を徹底的に研究する指揮官としても知られるハリルホジッチに関してもう1つ、長束氏が取材で得たコメントを紹介したい。これはハリルホジッチ氏がディナモ・ザグレブを率いていた時、ライバルのハイドゥク・スプリトに関して発した言葉だ。

「ここ最近、どれだけハイドゥクの過去の試合のビデオを見ただろうか。現時点ではディナモよりハイドゥクの方が詳しいだろうな(笑)」

■誰よりも面白く、信頼できる指導者

日本サッカーとの縁は深くないが、サウジアラビアのアル・イテハドを率い、コートジボワールやアルジェリア代表を率いた時の対戦などを通じて、アジアの事情には詳しいと見られる。

情熱家で、戦術家で、大の負けず嫌いであるハリルホジッチに関して長束氏はその実力を高く評価する一方で、 非常に気難しく、曲がったことが大嫌いな指導者だと指摘する。2014年に復帰の形でトルコのトラブゾンスポルを率いたが、 途中で契約解除になったのも、成績以外の何かが働いたと思われる。

これまでの待遇から見れば、日本サッカー協会が用意できるとされる2〜3億円の予算で十分収まる。 またブラジルW杯で日本代表を率いたザッケローニ氏の様に大所帯のスタッフを連れるわけでもないので、スタッフの組閣に関しては融通がききやすい。

日本が求める資質をほぼ全て揃えながら、これまでのどの代表監督とも違うキャラクターを持つハリルホジッチ氏。日本サッカーにとって本当に刺激的な時間になることは間違いない。

母国語はボスニア語だが、フランスでの生活が長く、コートジボワールでもアルジェリアも話していたフランス語に慣れている様で、フランス語の通訳が基本線になるかもしれない。

なぜ筆者がここまで声高にハリルホジッチを推すのか。協会の決定まで、もう時間が無いからだ。 有力候補の1人に入っているかもしれないし、入っていないかもしれない。ただ、今候補に浮上している誰よりも面白く、信頼できる。

最終的に選ばれた監督をリスペクトし、厳しくも期待を込めて見届ける心の準備はあるが、今だからこそ、最も相応しいと思う指導者の名前をあげさせてほしい。
それはヴァヒト・ハリルホジッチだ。



スレッド作成者: マンカスガークサイテッド (pv3outTYQqA)

このトピックへのコメント:
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(02/24 - 18:22) 欧州だけでなく、日本がアジアで対する中東、W杯本戦で1/2位の確率で対するアフリカ の知識があるのはいいよな。トルシエ思い出すわ(戦術云々はおいておいて)。近年ザル化著しい日本サッカーに手堅さをプラスしてほしいよね
(02/09 - 10:21) リールではかなりよかった
(02/09 - 01:37) 3月までに決めるという必要はない
(02/09 - 00:12) 無断転載はともかくかなり同意。今まで名前出た中ではトゥヘルと並んでかなりまとも
(02/08 - 23:49) 無断転載
(02/08 - 23:48) PSGではクソだった
(02/08 - 23:48) PSGではクソだった
(02/08 - 23:31) トラブゾンスポルと契約解除していたのか。アルジェリア代表系多く補強していたよね。人望もありそうだけど人気だからな〜
(02/08 - 23:31) こんなとこで書くんじゃなくてもっと適切なところで書いたら?ツイッターとかで広めさせるとか
(02/08 - 23:29) ただのコピペ張ってスレ立てするアホを何とかしてくれ。タチ悪すぎだろ。挙句URLも貼らない。もうフォリに来るなよ迷惑だから