■ チョン・テセは今夏、ストライカーを必要としている首都東京の近隣クラブからラブコールを受けている。その中でも1チームがチョン・テセに長期契約を提示して粘り強い求愛をしているが、現在としては水原がその攻勢を防ぐのは難しい。今シーズンJリーグ1部で前半期最下位を記録した清水がそのクラブだ。

移籍市場に詳しい関係者は「清水がチョン・テセを獲得する可能性が高い」と耳打ちした。当初チョン・テセに強い関心を見せていた柏がブラジルFWに旋回した中で、清水だけはチョン・テセ獲得のためにずっと努力している。

清水はチョン・テセに3年6ヶ月という長期契約を提示したことがわかった。年俸も現在水原で受けている4億ウォン（推定）の2倍以上に策定したという裏話である。2013年にKリーグに入城したチョン・テセは、今シーズン末に3年契約が終わる。ところが水原クラブは一昨年から始めた人件費効率化政策により、チョン・テセに再契約を提示すること自体が不透明だ。いつの間にか31歳で、去年に息子まで得たチョン・テセにとっては、今迫っている清水側のオファーが甘くなるしかない理由である。

チョン・テセはJリーグ移籍説が膨らんだ後、「ノーコメント」で一貫して移籍の可能性が高いということを事実上認めた。ソ・ジョンウォン水原監督は4日、浦項戦直後に「頭が痛い。来週結論が出そうだ」と主軸FWを送らなければならない現実を惜しんだ。

複数のプロサッカー関係者は5日、「水原が在日同胞出身イ・チュンソンのレンタルを準備してる。もう少し状況を見守らなければならないが、期間は6ヶ月くらいとしている」と伝えた。

水原がイ・チュンソンのレンタル獲得を推進する理由は簡単だ。やはり"ザイニチ（日本に居住する韓国・北韓出身の在日韓国人を通称する日本式用語）"生まれで2010南アフリカワールドカップで北韓代表チームとして出場したFWチョン・テセの去就とつながっている。

チョン・テセは今年、得点やアシストなどで安定した活躍をして、Jリーグ内の様々なクラブのラブコールを受けた。その中でも最も誠意を見せた清水エスパルスへの移籍がほぼ確定した段階だ。清水がオファーした契約条件は3年6ヶ月で移籍金4億〜5億ウォン、年俸は6億ウォン水準である。水原との契約期間の最後の年である今年、年俸再調整をして去年より大幅に削減された金額でサインしたチョン・テセにとっては、清水のオファーを拒否する理由がない。

チョン・テセの移籍の有無は、遅くとも26日の全北現代との遠征試合の前には終わるものとみられている中、問題はチョン・テセの空白をどう埋めるかである。

今シーズン開幕の前に、中国甲（2部）リーグの延辺FCにレンタルされたハ・テギュンの復帰を試みる方案もあったが、水原は別のFW獲得に傾き、そこで選ばれた選手がイ・チュンソンである。一部ではイ・チュンソンの技量は以前よりも衰えたという評価も出ているが、水原としても適当な代案がないのが現実だ。


http://football-station.net/b/2015/07/s067161.html