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■俊輔スペイン移籍！　6月中に正式決定
日本代表MF中村俊輔（26）が、今夏スペインに移籍することが確実になった。
9日（日本時間10日）に所属するレッジーナのフォティ会長が明らかにしたもので、正式オファー（獲得要請）の届いているアトレティコ・マドリードかデポルティボのいずれかになるという。
同会長は6月末までに決めたいとしている。W杯を1年後に控え、日本の司令塔が新たな舞台に立つ。
レジーナが中村の退団を認めた。
フォティ会長は「彼は最高の選手であり、レジーナの財産だ。リーガ（スペインリーグ）でもスターとして活躍することでしょう。現在は、デポルティボとAマドリードからのオファーを吟味しているところ。6月末までに結論を出したいと思っています」
と話したもの。同じくオファーのあったセリエAラツィオとブンデスリーガ・ブレーメンについては断り、スペイン1本に絞ったことを認めた。
中村の退団は確実視されていた。
中村自身もシーズン終了後に「3シーズンも同じクラブでプレーしているし、ステップアップのためにはそろそろ環境を変えることも必要」と話していた。
残留争いを繰り返す状況からぼちぼち脱却する必要がある。Aマドリードとデポルティボはリーグ優勝経験もあり、スペインでも強豪に入るクラブ。来季の優勝は難しいとしても、欧州チャンピオンズリーグ出場権を得られる4位以内は十分に狙える。
ステップアップという点では申し分ない。
クラブ側は当初、移籍金を400万ユーロ（約5億4000万円）に設定しての完全移籍を希望していた。だが、移籍市場の冷え込みなどの理由で、期限付き移籍（レンタル）や共同保有なども認める方針に切り替えた。
成績面、そしてビジネス面での3シーズンにわたる貢献をクラブ側が認め、折れた。
6大リーグ（セリエA、スペイン、プレミア、ブンデス、フランス、オランダ）間で、日本人選手が国を越えて移籍するのは初めてだ。それだけ、中村の評価が国際的だということになる。
（日刊スポーツ）

■揺れる俊輔…セルティック５億５０００万円で再オファー
【フィレンツェ１１日】セリエＡ・レッジーナのパスクワレ・フォティ会長は、日本代表ＭＦ中村俊輔（２７）のスコットランドリーグ・セルティック移籍に極めて前向きな発言をした。
１１日付のイタリア有力スポーツ紙「コリエレ・デロ・スポルト」が伝えたもので、セルティックが提示した破格の４００万ユーロ（約５億５０００万円）の移籍金獲得のため、移籍を成立させたい意向。
スペインリーグ移籍への夢を追い求める俊輔との“綱引き”が始まった。
〔写真：スコットランドかスペインか？　左足の上のボールのように心は揺れる？〕
夢と現実のはざまに、俊輔が立たされた。
　「セルティックは再び中村を欲しいと伝えてきた。スペインの強豪との交渉が進んでいたが、現在スペインは経済的に苦しく厳しい。（中村の移籍先は）スコットランドの方が、と認めざるを得ない」。
１１日付の「コリエレ・デロ・スポルト」に、レッジーナのフォーティ会長のコメントが掲載された。
すでに今月に入ってセルティックからのオファーは俊輔サイドに届いていたが、あこがれるスペインリーグ移籍への強い思いから、一度は断った。
しかし、再びセルティックから４００万ユーロ（約５億５０００万円）の移籍金を提示され、同会長は高額オファーに揺れる胸中を吐露した。
現在、スペインは景気低迷しており、同会長は「これだけの好条件が今後来る可能性は低い」という。
俊輔が０２年夏にレッジーナに移籍した際の移籍金（３５０万ドル＝当時約４億２０００万円）を１億円以上回る高額がクラブ側に入るだけに、この好条件の交渉を進めたいのは当然だ。