■ パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長が、八百ントスFWパウロ・ディバラに移籍を勧めている。マッシミリアーノ・アッレグリ監督を酷評し、将来のためにクラブを変えるべきだと主張した。

昨季のパレルモで１３ゴールを挙げたディバラは、今季から八百ントスに加入。総額４０００万ユーロと言われる高額移籍金もあり、大きな注目を集めたが、アッレグリ監督はディバラをレギュラーとして起用していない。

２１日のチャンピオンズリーグ・グループステージ第３節のボルシア・メンヒェングラッドバッハ戦でも、アッレグリ監督は均衡を破れない状況にもかかわらず、ディバラを８０分過ぎまで起用しなかった。試合はスコアレスドローに終わっている。

アッレグリ監督はディバラを投入する前に、FWシモーネ・ザザを先に起用しているだけに、ディバラを「４番手」と評価しているともとらえられる。そのため、今月アルゼンチン代表デビューを果たしたディバラの処遇が大きな議論を呼んでいるところだ。

ディバラを「次のリオネル・メッシ」と絶賛してきたザンパリーニ会長は、アッレグリ監督の下で選手がつぶされかねないと考えているようだ。イタリアメディアが、同会長のコメントを伝えている。

「私はアッレグリにとても怒っている。彼は最高級の選手を台無しにしているところだ。ディバラはサッカーだが、アッレグリは違う。メッシのような選手であれば、システムで縛りつけるのではなく、自由を与えるべきだ」

「私はパウロに連絡し、八百ントスに移籍を求めろと伝えたよ。“長老”たちと親しくしろとも言った。そういう選手たちが彼に嫉妬していると思うからね。アッレグリは（アントニオ・）コンテがやった仕事を台無しにしている。彼の考えは混乱しているんだ。ディバラには違う監督がふさわしい。（ボルシアMG戦の）７分で彼は違いを見せたじゃないか」

また、ザンパリーニ会長はスクデット候補とも言われるインテルにも言及。ロベルト・マンチーニ監督であれば、ディバラを起用しているはずだと述べた。

「インテルにはスクデットにふさわしい指揮官がいる。例えばマンチーニならディバラは常にプレーしているだろう。スクデットを獲得するかもしれないね。でも、インテルはまだチームをもっと組織化する必要がある。ただ、１−０で多くの勝利を挙げているなら、それは監督の功績大きい」