■ 聖域の扉が開く

人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作が、2016年4月16日に公開されることが決定した。

ビジュアルは、表面に挑戦的な笑みを浮かべるコナンが大きく描かれ、その横にGin（ジン）、Vodka（ウォッカ）、Vermouth（ベルモット）、Chianti（キャンティ）、
Korn（コルン）、Kir（キール）、Bourbon（バーボン）という組織の主要メンバー、そして原作では姿を描かれていない“あの方”の側近である謎の人物「Rum（ラム）」の名が刻まれている。さらに裏面にはジンを中心にラム以外の組織のメンバーが描かれており、「コナンVS黒ずくめの組織」の全面対決を予感させる。

前作の本編終了後に流された予告編では、ジンが「キール、バーボン……まさかな」とメンバーの裏切りを疑う場面で幕を閉じていたことから、ファンの間では09年4月公開の第13作「名探偵コナン　漆黒の追跡者（チェイサー）」以来、7年ぶりに組織との対決が描かれるのではとささやかれていた。
そんななか、満を持して公開された本ビジュアル＆映像は、多くの話題を呼びそうだ。

http://eiga.com/news/20151104/8/

公式HP
http://www.conan-movie.jp/index.html

ビジュアル
http://image.eiga.k-img.com/images/buzz/53968/konan_large.jpg

予告映像
https://www.youtube.com/watch?v=k315Ho2AUBM


■現在、『名探偵コナン』はどういう状況か？

黒の組織との対決が佳境を迎えつつある。コナンは赤井秀一をはじめFBIと協力体制を組んでおり、その他にも組織にCIAと公安警察のスパイが潜り込んでいるという、有利な状況。

そんな中、ボスの側近であり組織のNo.2であるラムというメンバーが動き出した。彼の正体や目的は不明で、「屈強な大男」「女のような男」「老人のような男」という噂はあるものの、明らかな事実は片目が義眼であるということのみ。そんなさなか、松本県警から黒田兵衛というラムの条件に合致する義眼の男が、警視庁の捜査一課管理官へと赴任する。黒田はなぜかコナンについても情報を有している素振りを見せるが、果たして彼がラムなのか...？

さらに、赤井の妹である世良真純が匿う謎の少女。彼女はコナンに対し自身を「領域外の妹」と名乗るが、彼女の正体は...？



----------[ 主人公サイド ]----------

○江戸川コナン
組織を壊滅させていないにも関わらず一方的に蘭に告白したり、邪険に扱われた灰原に対しプライベートな盗聴(セクハラ)を試みるなど、傍若無人なところが目立つ。しかし、先の先まで見通す神憑り的な思考をキールから「ホームズのような頭脳」と評された。
2015年11月現在、正体を知られており尚且つ存命なのは、工藤優作、工藤有希子、阿笠博士、服部平次、灰原哀、赤井秀一、世良真純、ベルモット、怪盗キッドの9人。

○毛利蘭
服部平次の持つ御守に新一が触れる機会が無かったにも関わらず、彼の指紋が付着していたことを疑問視。現在のところコナンを疑う素振りは無いが、後に大きな伏線となる可能性は高い。

●灰原哀（シェリー）
ベルモットとバーボンの策略により暗殺のターゲットとなるが、コナンの機転と怪盗キッドの協力でそれを免れる。尚、コナンと自身を幼児させた薬APTX4869の解毒剤(試作品)を完成させており、短時間なら元の姿に戻ることは可能。

○工藤有希子
工藤新一の母親であり、ベルモットとは女優時代からの旧知の仲であった。とある一件によりベルモットが組織のメンバーであることを認識し、有希子もまた組織との対決に自ら足を踏み入れた。変装術を生かし、コナンや赤井をサポートしている。

○世良真純
赤井秀一、羽田秀吉の妹。過去にコナン（新一？）や蘭に会っているようだが、コナン自ら思い出すことを待っている素振りが見受けられる。世良が中学生時代には、安室透やスコッチとも接触している。

----------[ FBI捜査官 ]----------

●赤井秀一（ライ）／沖矢昴
かつて組織に潜り込んでいた経緯を持つFBI捜査官。組織から「我々を潰すシルバーブレットになる」と警戒され、表向きは彼らに暗殺される。ところが、赤井はコナンと秘密裏に立てた計画を遂行しており、実際には暗殺を回避。沖矢昴の名前で全くの別人に成りすまし、組織の目を欺いている。

○ジェイムズ・ブラック
FBIのボス。赤井が暗殺を回避するであろう目論見を、事前に察知した唯一の人物。赤井の妹・世良真純とも、過去に何らかの接点がある模様。

----------[ CIA諜報員 ]----------

●水無玲奈（キール）
組織に潜り込んでいるCIA諜報員。図らずもFBIと接触を持ったことから、ジンやあの方に疑惑を持たれ、赤井の暗殺を命じられる。赤井、コナンと共謀した計画により、表向きこの暗殺を成功させ、組織から一定の信頼を取り戻した。

----------[ 公安警察 ]----------

●安室透（バーボン）
ジンからは秘密主義と疎まれているが、その正体は組織に潜り込んでいる公安警察。赤井が組織に居た頃に何らかの因縁を持ち、以降は彼に恨みを抱いている。それゆえ赤井暗殺の事実を信用せず、執念の足取りで沖矢昴まで辿り着く。「赤井秀一＝沖矢昴」を看破した唯一の人物。ベルモットとあの方に関する何らかの秘密を握っており、自身の消息が途絶えた時には、その秘密が組織内にリークされるとベルモットを脅している。

●？（スコッチ）
安室が赤井に恨みを抱くキッカケとなった公安警察の人間。彼も組織に潜り込みスコッチのコードネームを有していたが、曰く「赤井に殺された」。

----------[ 日本警察 ]----------

○伊達航
故人。バーボンである安室透が警察学校に在籍していた頃の同期であり、親友。高木渉が慕っていた上司でもあった。死ぬ間際に自身の手帳を高木に渡し、「こいつはお前に任せた」と言葉を発したが、それがどういう意味を持っていたかは未だ断定されていない。物語上、彼の存在により、組織と日本警察を結ぶ接点が今後に向けて準備されたといえる。

○黒田兵衛
警視庁捜査一課管理官。大柄な体格を持つ。10年前に何らかの事故に遭い、しばらく入院していた。右目が義眼。コナンを指して「眠りの小五郎の知恵袋」と発言している。

----------[ 正体不確定 ]----------

○メアリー（領域外の妹）
世良真純に匿われる謎の少女。とある一件で、その名前がメアリーであることが発覚。コナンは彼女と過去に出会っていることを思い出すが、詳細は未だ不明。

----------[ 黒の組織]----------

●ベルモット
表の顔はハリウッド女優だが、その正体は組織の幹部であの方の「お気に入り」。コナン、シェリーの幼児化を認識しながら、その情報を組織に明かすことが出来ない理由を抱えている。その昔、組織の一員だったシェリーの両親(のちに事故死)が始めたとあるプロジェクトを大きな憎しみを持っており、娘のシェリーを殺害することに執着している。

●ジン
赤井曰く「ジンを押さえればあの方まで辿り着ける」。とある一件では赤井のライフルがジンの頬骨を抉ったが、この際、毛利小五郎（実際にはコナン）とFBIの繋がりを嗅ぎ取ったジンは、小五郎への疑いを持っている。

●ラム（RUM）
正体不明。片目が義眼。

●あの方
正体不明。

----------[ その他 ]----------

○羽田秀吉
赤井秀一の弟。将棋棋士。赤井に負けず劣らず自身も推理力が高く、コナンの存在にも一目置いてる。現在のところ組織についての認識は持っていない模様。

○板倉卓
故人。システムエンジニアとして、ベルモットからとあるソフトの開発を依頼された。ソフトの詳細は不明だが、板倉は日記に「私にはできない。何故ならあのソフトは私が目を患ったからだけでなく、我々人間のために断念したのだから」と残している。ベルモットは彼に対し「 我々は神であり悪魔でもある...何故なら時の流れに逆らって死者を蘇らそうとしているのだから」という台詞を発しており、組織の目的に迫る大きな要素の一つとして考えられる。工藤有希子はベルモットと対面した際、板倉との関係に言及し「(コナンや灰原の)幼児化を組織に隠す理由と、板倉に発注したソフトに何か関係があるのか」と問うもベルモットは沈黙を貫いた。

●宮野エレーナ
灰原哀の母親で組織の一員。既に亡くなっているが、物語における最重要人物の一人。のちにコナンと灰原を幼児化させたAPTX4869の開発者であり、彼女と夫の宮野厚司は薬の恐ろしさを知りながらも、願い込めて「シルバーブレット」と呼んだ。