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[ 2015年12月13日 - 10:17 ]

【 やっていけてる、原発ゼロ】

■ 「東日本大震災4年」を特集した3月11日付の朝日新聞別刷りで、
福島県郡山市の出身で俳優の西田敏行さんは、いまなお福島県民23万
人が避難生活している現実について、故郷への思いを語っています。
特に、東京電力福島第一原発の事故に関する訴えが印象的でした。

原発に対する不信です。「原発が再稼働されようとしている地域の人た
ちには特に言いたい。わが故郷・福島の人たちは『原発は安全・安心だ』
とずっと信じてきました。でも、起こらないはずのことでも起きてしま
うのです。『俺のところは大丈夫だ』と本当に信じていいのですか?」

…と。西田さんは岩手県釜石市を舞台にした映画「遺体〜あすへの十日
間」(2013年)にも出演。震災による被災がどんなものであるかが分か
る人。原発事故で「まち」の人影がなくなったことも知っている人…
「安全神話をまだ信じるのですか? 教訓としなさい」という訴えです。

ノーベル賞作家の大江健三郎さんは震災4年目の前日(10日)記者
会見して「原発のない世界を実現するほかない。声を発し続けること
が自分にやれることの最後かもしれない」と語り、日本政府の姿勢を
「大事故への反省がない」などと批判したことが報道されました。

鹿児島県の九州電力川内原発1号機が7月にも再稼働される見通しです
が、現在は、わが国で動いている原発がない「原発ゼロ」の状態です。
福井県の大飯原発3・4号機が2013年9月に定期検査のため、原子炉
を止めて以来で、およそ1年半「原発ゼロ」状態になっています。

ゼロ状態は実は2回目。大震災のとき調整運転中だった北海道の泊原発
3号機が8月に正式な営業運転に移行し、2012年5月に定期点検のため
停止したのが1回目。上記の大飯原発が稼働した7月までの2カ月間が
「原発ゼロ」でした。1970年以来、42年ぶりの稼働ゼロだったのです。

この間、わが国は国内に原発が54基もある「原発大国」になったのです。

震災の日である11日には、脱原発を掲げる小泉純一郎元首相が福島
県喜多方市で講演し、「政治が原発ゼロを決めれば、必ず実現できる。
自然エネルギーで成長する社会を目指そう」と訴えました。「原発は
安全でコストが安く、クリーンだと説明されていたが、全てうそだった。
不十分な安全対策で再稼働を急ぐべきでない」とも語ったそうです。

震災の日の直前に来日したドイツのメルケル首相は、物理学者でもあり
原発推進論者でしたが、福島の事故の約2カ月後に「ドイツ国内にある
17基の原発を2022年までに全て止める」と政策転換を宣言しました。
「福島の事故が教訓です」と、日本での講演会などでも明言しました。

原発の再稼働に前のめりになる政府は、被災者に対する言葉とは裏腹
に「震災の風化」を実は狙っているのでしょうね。一方、はるか遠くの
ドイツは震災を教訓にしました。メルケル首相が「原発をやめる」とした
目標年次は11年後でした。震災から4年がたち、あと7年で脱原発です。

この迅速な対応。一方、原因究明がなされないままの再稼働。一説では
地震の揺れで配管などが破断され、津波に襲われる前に深刻な事態に陥
っていたともいわれます。「使える技術だけれど放射能はコントロール
できないから使わない」。「政治哲学」があるかないかが分かれ目です。



スレッド作成者: イヌロンボ (0gk5E5g.Pl2)

このトピックへのコメント:
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Revigo (12/13 - 12:43) 12:24の様に疑いもなく信じている方がそれなりに居るのが現実。確かに事故原因の究明はそれなりに進んだ。ただし、それに対する対策が十分という認識は全く甘い。
(12/13 - 12:24) 原因の究明もされたし、それに対する対策も現在他の原発でしてる。再稼働は妥当
(12/13 - 10:28) ↓死ね
(12/13 - 10:23) お、おう
(12/13 - 10:22) ↓大江健三郎の何処が面白いの?やっぱ焼き豚は頭逝かれてるわ
(12/13 - 10:19) 大江健三郎wwwwwwwwwwwwwwwwwwww