■ 【リオ五輪アジア最終予選】北朝鮮女子サッカー代表　来日してもボイコット？
東スポWeb 2月24日(水)16時11分配信

大阪市で２９日から開かれる女子サッカーのリオデジャネイロ五輪アジア最終予選に出場する北朝鮮代表のメンバーらは２３日、平壌を空路で出発し、経由地の北京に到着した。
日本政府は２３日、独自制裁で北朝鮮籍保有者の入国を原則禁止しているが、特例として入国を認める方針を明らかにした。

政府は今月７日に北朝鮮が国際社会の忠告を無視する格好で、長距離弾道ミサイルを発射したことを受けて、日本独自の制裁措置として人道目的を含むすべての北朝鮮船籍などの入国を禁止することを臨時閣議で決めていた。

入国を許可する理由について菅義偉官房長官（６７）は「国際スポーツ界では『国籍等による差別は禁止』という共通の考え方が浸透しており、国際サッカー連盟規約でも『差別を許容してはならない』と規定されている」と説明した。

北朝鮮の女子サッカー代表チームは、アジアサッカー連盟（ＡＦＣ）および東アジアサッカー連盟（ＥＡＦＦ）所属。
ＦＩＦＡ女子ランキングでは、２０１０年になでしこジャパンに抜かれるまでアジア最高位だった。

この日、真っ赤なコートに身を包んだ北朝鮮の女子サッカー代表チームは、関係者３０人と北京に到着。
報道陣の問いかけに答えることなく、迎えのバスに乗り込み空港をあとにした。

平壌情勢に詳しい関係者は「北朝鮮は去年７月に韓国光州で開催されたユニバーシアードの大会をボイコットした。１２月には、女性音楽グループ『牡丹峰（モランボン）楽団』が中国北京で行う予定だった公演をドタキャンして帰国した。いずれも政治的な理由としています。女子サッカー代表チームは、来日しても最終予選をボイコットすることが予想されます」と指摘した。