■ Ｕ−２３日本代表合宿（９日、佐賀県内）手倉森誠監督（４８）が、リオデジャネイロ五輪でのオーバーエージ（ＯＡ）枠の使用を明言。ＦＷ大久保嘉人（３３）＝川崎、ＭＦ長谷部誠（３２）＝フランクフルト、ＤＦ吉田麻也（２７）＝サウサンプトン＝の名前を挙げ、Ｕ−２３（２３歳以下）の若いメンバーに「追い越せ」と競争意識を植え付けた。１１日に行われるガーナＡ代表との国際親善試合（佐賀・ベストアメニティスタジアム）がアピールの場となる。

リオデジャネイロ五輪開幕まで３カ月を切る中、本格的なサバイバルレースが始まった。

　合宿を前に手倉森監督は宿舎でミーティングを行い「ＯＡ枠を行使する。それは確かなことだ」と宣言した。

　さらには、ＯＡの例として具体的な選手名を挙げた。Ｊ１通算最多の１６３得点をマークしたＦＷ大久保。Ａ代表でも主将を務めるなど、精神的な支柱にもなっているＭＦ長谷部。４年前のロンドン五輪をＯＡ選手として経験したＤＦ吉田。いずれもＷ杯を経験したベテランだ。

　手倉森監督は２３歳以下の選手に「負けないメンタリティーが必要。アタッカーは（大久保）嘉人を、中盤の選手は長谷部を、ＤＦは（吉田）麻也を追い越さないといけない」とハッパを掛けた。

　ＯＡ枠の使用を明言することで、ライバルの存在を意識させ、選手たちの競争意識を高める。それが、指揮官の狙い。現に選手たちの間に緊張が走った。

　海外組をＯＡ枠で招集する交渉は難航している。国際連盟（ＦＩＦＡ）がＷ杯などと違って五輪では選手招集のために拘束力を認めていないためだ。日本協会の霜田技術委員はＦＷ岡崎（レスター）、ＤＦ長友（インテル・ミラノ）らの招集は難しいことを認めている。

　一方で吉田や長谷部が所属するクラブは欧州チャンピオンズリーグ予選などが関係なく、ハードルは低い。大久保に関しても本人が五輪出場を熱望しているだけに、川崎さえゴーサインを出せば、ネックはなくなる。３人の招集が実現する可能性は十分ある。

　五輪本大会の登録選手は１８人で、ＯＡ選手が３人加われば残る選手は１５人。まずは２３歳以下の選手の間でポジション争いを勝ち抜かねばならない。１１日のガーナ戦からが正念場となる。　（一色伸裕）

オーバーエージ（ＯＡ）枠

　五輪の男子サッカーで導入されている、１チーム３人まで２４歳以上の選手を登録できる制度。１９９６年アトランタ五輪から採用されている。日本は２０００年シドニー五輪でＧＫ楢崎、ＤＦ森岡、ＭＦ三浦、０４年アテネ五輪でＧＫ曽ケ端、ＭＦ小野、１２年ロンドン五輪でＤＦ徳永、吉田を選出、過去３大会で採用した。

（出典：サンケイスポーツ）

あくまでも例として上げているだけか、それとも水面下で交渉しているのかが重要だよね。
てか、上のメンバーが大丈夫ならＦＷは大迫じゃないか？