■ 92-93シーズンに3位になると、03-04までの12シーズンで、
優勝1回、2位4回、3位4回。
地方のエレベーターチームだったデポルティーボ･ラ･コルーニャが
一躍世界中に名を轟かせ、その強さから“スーペル･デポル”と呼ばれた。


■93-94　2位　監督:アルセニオ･イグレシアス

　　　　　　　　　ベベト

　　　　　　　　　　　　　クラウディオ
(マンハリン）
　　　　　　　フラン


　　　　　　ドナト　　　マウロ･シルバ

　　ナンド　　　　　　　　　　　ロペス･レカルテ
　　　　リベーラ　　　　　　　ボロ
　　　　　　　　　デュキッチ

　　　　　　　　　リアーニョ

デュキッチが統率する5バックの前には、世界屈指のDHふたり。
機動力はないものの、鋭い読みと強靭な肉体を駆使して、
相手の攻撃を潰しまくる。
攻撃はベベト頼みではあるものの、超守備的布陣で総失点は驚異の18点。
最終節、デュキッチのPK失敗で優勝を逃した悲劇はあまりにも有名。


■96-97　3位　監督：ジョン･トシャック
　　　　　　　　　　→　カルロス･アルベルト･シルバ

　　　　　　　　　　　　　レナウド

　　　　　　　リバウド

　　マンハリン　　　　　　　　　　　マルタン
　　（フラン）
　　　　　　　ドナト　　マウロ･シルバ


　 ナンド　　　　　　　　　　　　　　アルマンド
　　　　　　デュキッチ　　　ナイベト

　　　　　　　　　　ソンゴオ

ボスマン判決直後、一気に多国籍化が進んだデポル。
固い守備力はそのままに、新加入のリバウドやマルタンなど
攻撃のタレントも活躍するが、肝心のストライカーが期待外れ。
レナウドも、控えのマダールも、さしたるインパクトを残せず、
3位とはいえチーム総得点は57点に終わった。


■99-00　1位　監督：ハビエル･イルレタ

　　　　　　　　　　　マカーイ


　　　　　　　　ジャウミーニャ
　　 フラン　　 　　　　　　 　　　　ビクトル

　　　　　マウロ･シルバ　　F･コンセイソン


　 ロメロ　　　　　　　　　　　　　　　M･パブロ
　　　　　　　ドナト　　　　ナイベト

　　　　　　　　　　ソンゴオ

イルレタ体制の2年目。ついに念願のリーグチャンピオンに輝く。
待望の点取り屋マカーイが躍動し、ジャウミーニャが
神業としか言えないようなプレーで魅せる。
98年ワールドカップから流行の兆しを見せていた4-2-3-1のシステムも
イルレタのデポルによって、一般化したのではないだろうか。


■03-04　3位　監督:ハビエル･イルレタ

　　　　　　　　　トリスタン
　　　　　　　（パンディアーニ）

　　　ルケ
　 （フラン）　　　バレロン
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ビクトル

　　　　マウロ･シルバ　　　セルヒオ


カプデビジャ 　スカローニ
　　　　　　セサル　　　　アンドラーデ（M･パブロ）
　　　　　（ナイベト）
　　　　　　　　　モリーナ

トリスタンとパンディアーニの起用法が成功し、スーパーサブにも関わらず
パンディアーニがチーム得点王に。
（但し、いつまでもサブ扱いのパンディアーニの不満が翌シーズン爆発する）
リーグ、CLともに好調に推移するものの、最後に勝ちきるだけの底力に欠けるのか
イルレタ体制1年目以来の無冠に終わった。


世代交代が進まず、イルレタのチームはピークを過ぎたかとも見られていたが、
やはり翌04-05シーズンは不調に陥った。
後半は、ムニティスやコロッチーニなどがレギュラーに定着したものの
苦境は跳ね返せず、リーグ8位。
イルレタがこのシーズン限りで退任し、“スーペル･デポル”は終焉を迎えた。