■ アーセナルは、ヴェンゲル監督になってから強くなったと思われがちだが、
それ以前にも十分な成功を収めている。
ハーバート・チャップマン監督の時代は、すでに神話の域と言っていいが、
86年から95年まで、ジョージ・グレアムに率いられた10年間でも、
リーグ2回、FAカップ1回、リーグカップ2回、カップウイナーズカップ1回と
6つのタイトルを勝ち取っている。
ベースになったのは強固な守備。
DF陣は、俗に“フェイマス・バック・フォー”と呼ばれ、
アーセナルの守備力の象徴ともなった。
(逆に言えば、それしか売りがなかった)
■90-91 1位 監督:ジョージ・グレアム
スミス
マーソン
(K・キャンベル)
リンパル ローカッスル
デイビス トーマス
ウインターバーン ディクソン
アダムス ボウルド
シーマン
久々の優勝だった88−89シーズンからDFはおなじみの顔ぶれが並ぶ。
ただし、この頃はまだキーオンではなくボウルドがレギュラー。
攻撃は、前線のアラン・スミスへのロングボールが中心で、さらに
マーソンを中盤に下げ、キャンベルとツインタワーを並べる布陣も。
総失点18点、わずか1敗のみで、グレアム体制2度目のリーグ制覇。
■94-95 12位 監督:ジョージ・グレアム
→スチュアート・ヒューストン
I・ライト K・キャンベル
(ハートソン)
イェンセン マーソン
(パーラー)シュヴァルツ
ウインターバーン ディクソン
キーオン ボウルド
アダムス
シーマン
91年に加入したイアン・ライトは、多くのゴールを重ね
すぐにグーナーズのハートとともにいくつかのタイトルも掴んだ。
しかしこのシーズンは、マーソンがアル中の治療で3か月の戦線離脱、
選手移籍に絡むリベート授受問題でグレアムが解任と、チームは混乱。
一時は降格危機に陥るも、自慢の守備陣を5人とも並べたて、
なんとか降格は免れた(なお、CWCは2年連続でファイナル進出)。
■97-98 1位 監督:アルセーヌ・ヴェンゲル
I・ライト
(アネルカ) ベルカンプ
オーフェルマルス パーラー
(プラット)
プティ ヴィエラ
ウインターバーン ディクソン
アダムス キーオン
(ボウルド)
シーマン
これまでロングボール主体で「退屈な、退屈なアーセナル」と
揶揄されていたが、ヴェンゲルの就任で変わった。
ダッチ・アタックを軸に、スピーディでスペクタクルな攻撃を展開。
ただし、バックラインだけは、いままでと変わらず堅固で
優勝に大きく貢献した。
■99-00 2位 監督:アルセーヌ・ヴェンゲル
アンリ
ベルカンプ
オーフェルマルス ユングベリ
(パーラー)
プティ ヴィエラ
(グリマンディ)
シルヴィ―ニョ ディクソン
アダムス キーオン
シーマン
最年長ウインターバーンが最初にレギュラーから外れた。
翌シーズンにウエストハムに移籍し、2003年に引退。
リーグは2位に終わったが、新加入のアンリが、
ヴェンゲルによりCFにコンバートされ大成功。
この後、数々の栄光をもたらすレジェンドの誕生である。
■01-02 1位 監督:アルセーヌ・ヴェンゲル
アンリ ヴィルトール
(ベルカンプ)
ピレス ユングベリ
パーラー ヴィエラ
As・コール ローレン
キャンベル キーオン(ルズニー)
シーマン
アダムスとディクソンがレギュラーから外れ、ともに
このシーズン後に引退。いよいよフェイマス4もキーオンひとりに。
彼らは長年に渡って熟成された連携こそが最大の武器で、
ヴェンゲルもその部分には手を付けられなかった。
彼らの後にはヴェンゲルの好みが反映され、
SBは、スピードとスタミナを備え、激しい上下動の可能な選手が、
CBも、同様にスピードと1対1の強さをもつ選手たちが起用されるようになる。
[ 2016年09月15日 - 18:28 ]
ヘンリク (09/15 - 22:20) カップウィナーズカップ優勝したのは93-94シーズンだったか。パルマ相手に勝った時か。イアン・ライトはグーナーの人気者だった。それだけにボスマン以降の有名選手の加入によって、少しずつ出場機会を失っていったのは残念だったわ。
(09/15 - 22:07) アズーリをリクしたい。リベラ、マッツォーラ、ゾラ、バッジョ、デルピエロ、トッティらファンタジスタの相克とか面白い
(09/15 - 20:54) KEOWN←ケオウンて読んでたのは良い思い出
コーク (09/15 - 20:29) アダムスとキーオンのセンターバックコンビは堅固やったな〜
(09/15 - 20:03) 主、最近かなりの頻度で立ててるな。このスレに限らず、90年代前半のチームは情報が少ないだけに貴重だしありがたい
(09/15 - 19:10) 相変わらず良スレ