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[ 2016年09月15日 - 18:28 ]

【アーセナル“フェイマス・バック・フォー”の歴史】

■ アーセナルは、ヴェンゲル監督になってから強くなったと思われがちだが、
それ以前にも十分な成功を収めている。
ハーバート・チャップマン監督の時代は、すでに神話の域と言っていいが、
86年から95年まで、ジョージ・グレアムに率いられた10年間でも、
リーグ2回、FAカップ1回、リーグカップ2回、カップウイナーズカップ1回と
6つのタイトルを勝ち取っている。

ベースになったのは強固な守備。
DF陣は、俗に“フェイマス・バック・フォー”と呼ばれ、
アーセナルの守備力の象徴ともなった。
(逆に言えば、それしか売りがなかった)


■90-91 1位 監督:ジョージ・グレアム

       スミス
             マーソン
           (K・キャンベル)

  リンパル         ローカッスル

      デイビス  トーマス


 ウインターバーン        ディクソン
      アダムス  ボウルド

         シーマン

久々の優勝だった88−89シーズンからDFはおなじみの顔ぶれが並ぶ。
ただし、この頃はまだキーオンではなくボウルドがレギュラー。
攻撃は、前線のアラン・スミスへのロングボールが中心で、さらに
マーソンを中盤に下げ、キャンベルとツインタワーを並べる布陣も。
総失点18点、わずか1敗のみで、グレアム体制2度目のリーグ制覇。

■94-95 12位 監督:ジョージ・グレアム
          →スチュアート・ヒューストン

      I・ライト   K・キャンベル
            (ハートソン)


   イェンセン       マーソン
   (パーラー)シュヴァルツ


 ウインターバーン        ディクソン
      キーオン    ボウルド
          アダムス

          シーマン

91年に加入したイアン・ライトは、多くのゴールを重ね
すぐにグーナーズのハートとともにいくつかのタイトルも掴んだ。
しかしこのシーズンは、マーソンがアル中の治療で3か月の戦線離脱、
選手移籍に絡むリベート授受問題でグレアムが解任と、チームは混乱。
一時は降格危機に陥るも、自慢の守備陣を5人とも並べたて、
なんとか降格は免れた(なお、CWCは2年連続でファイナル進出)。


■97-98 1位 監督:アルセーヌ・ヴェンゲル

      I・ライト
     (アネルカ) ベルカンプ


 オーフェルマルス        パーラー
                (プラット)
      プティ   ヴィエラ


 ウインターバーン        ディクソン
      アダムス  キーオン
           (ボウルド)
         シーマン

これまでロングボール主体で「退屈な、退屈なアーセナル」と
揶揄されていたが、ヴェンゲルの就任で変わった。
ダッチ・アタックを軸に、スピーディでスペクタクルな攻撃を展開。
ただし、バックラインだけは、いままでと変わらず堅固で
優勝に大きく貢献した。


■99-00 2位 監督:アルセーヌ・ヴェンゲル

      アンリ
            ベルカンプ


 オーフェルマルス        ユングベリ
                (パーラー)
      プティ   ヴィエラ
          (グリマンディ)

 シルヴィ―ニョ         ディクソン
      アダムス  キーオン

         シーマン

最年長ウインターバーンが最初にレギュラーから外れた。
翌シーズンにウエストハムに移籍し、2003年に引退。
リーグは2位に終わったが、新加入のアンリが、
ヴェンゲルによりCFにコンバートされ大成功。
この後、数々の栄光をもたらすレジェンドの誕生である。


■01-02 1位 監督:アルセーヌ・ヴェンゲル

      アンリ  ヴィルトール
           (ベルカンプ)


  ピレス          ユングベリ

      パーラー  ヴィエラ


 As・コール             ローレン
      キャンベル  キーオン(ルズニー)

         シーマン

アダムスとディクソンがレギュラーから外れ、ともに
このシーズン後に引退。いよいよフェイマス4もキーオンひとりに。
彼らは長年に渡って熟成された連携こそが最大の武器で、
ヴェンゲルもその部分には手を付けられなかった。

彼らの後にはヴェンゲルの好みが反映され、
SBは、スピードとスタミナを備え、激しい上下動の可能な選手が、
CBも、同様にスピードと1対1の強さをもつ選手たちが起用されるようになる。



スレッド作成者: ヴェンゲルは守備を考えないから (daXsujDv7V2)

このトピックへのコメント:
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(09/16 - 19:04) 面白いね。でもそれだけ強固ならシーマンも含めて代表にそのまま持ってくればいいんじゃねえかって気になるけど、でもやっぱり当時のキック&ラッシュのプレミアリーグで強固なだけでテクニックやスピード主体の南米選手が多いワールドカップではそうはいかなかったんだろうな。アダムスとパリスターなんて鈍重なイメージ半端ないし。
ヘンリク (09/15 - 22:20) カップウィナーズカップ優勝したのは93-94シーズンだったか。パルマ相手に勝った時か。イアン・ライトはグーナーの人気者だった。それだけにボスマン以降の有名選手の加入によって、少しずつ出場機会を失っていったのは残念だったわ。
(09/15 - 22:07) アズーリをリクしたい。リベラ、マッツォーラ、ゾラ、バッジョ、デルピエロ、トッティらファンタジスタの相克とか面白い
(09/15 - 20:54) KEOWN←ケオウンて読んでたのは良い思い出
コーク (09/15 - 20:29) アダムスとキーオンのセンターバックコンビは堅固やったな〜
(09/15 - 20:03) 主、最近かなりの頻度で立ててるな。このスレに限らず、90年代前半のチームは情報が少ないだけに貴重だしありがたい
(09/15 - 19:10) 相変わらず良スレ