■ MLBでは、ここ最近メディアが取り上げているシカゴ・カブスの「マーフィーの呪い」が有名。サッカー界にもこんな因縁めいた話ってあるんだろうか？

〈マーフィーの呪い〉
1945年、熱狂的なカブスファンとして知られるウィリアム・サイアニスは10月6日にカブスのホームスタジアムで行われたワールドシリーズ第6戦にいつものようにペットのヤギ「マーフィー」と共に入場しようとしたが、ニオイを理由にスタジアムがこれを拒否。これに怒ったサイアニスは「2度とこのスタジアムでワールドシリーズが行われることはない」と捨て台詞を吐いてスタジアムを後にした。前日まで3勝2敗と世界一に王手をかけていたチームだが、この試合と翌日の試合に敗れ世界一を逃すと、これ以降世界一はおろかリーグ優勝さえできなくなった。ビリーは晩年、この呪いを解くためにヤギを連れての再入場を試みたり、ビリーの没後にはその甥がヤギを連れて入場を試みるが呪いは解けず。昨年久々にリーグ優勝まであと1歩に迫ったが、その前に立ちはだかったのはニューヨーク・メッツのダニエル・マーフィーだった。しかし今年は開幕からスタートダッシュに成功し、ついにリーグ優勝を果たした。その優勝を決めた日は奇しくもウィリアム・サイアニスの46回目の命日だった。