■ 救命ボートにこどもたちを優先的に乗せた人びとがいた。彼らは自己犠牲の精神のもと、自分の命よりほかの人を救うことを選んだ。
宮沢賢治は、ほかを見捨て生きるより、正しいことをして死ぬほうが全うだという自己犠牲の精神は、人間の尊さだという。

「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上り下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

私たち日本人は、みんなの幸せのために働き、税金を納めることに何の不満もない。
それが社会であり、共同体です。自己犠牲の精神はこれからも必要になってくる。