トップページ
(負荷軽減のため省略中)


[ 2016年11月24日 - 08:26 ]

【金崎が鹿島を救った決勝ゴールの意義】

■ 監督批判問題の金崎が鹿島を救った決勝ゴールの意義
THE PAGE 11/24(木) 8:03配信

雄叫びをあげ、右手で何度もガッツポーズを作りながら、鹿島アントラーズのFW金崎夢生がチームカラーの深紅に染まった敵地のゴール裏との距離を縮めていく。

味方にとっては頼りになる、そして対戦相手にとっては厄介極まりないその背中を見つめながら、鹿島のDF昌子源はエースの胸中を慮っていた。

「いつもは何かケツからスライディングするような、ようわからん喜び方をするのに。サポーターのところへ行くなんて、ホントによう見られん。相当嬉しかったんとちゃうかな」

23日に行われたJリーグチャンピオンシップ準決勝。鹿島は川崎フロンターレのホーム・等々力陸上競技場に乗り込み、一発勝負の90分間に臨んだ。

年間総合順位で3位の鹿島に対して、川崎は2位。90分間を終えて同点の場合は、規定により上位である後者が浦和レッズの待つ決勝へと駒を進める。

果たして、前半はお互いに譲らず無得点で折り返す。迎えた後半5分。ついに均衡が破れる。

引き分けでもOKの川崎守備陣が築く牙城に、風穴を開けたのは金崎だった。

左サイドで得たスローイン。FW土居聖真の折り返しを受けたDF山本脩斗が左タッチライン際でボールを収め、巧みな切り返しから相手のマークをかわした直後だった。

それまで相手ゴール前の中央、DFエドゥアルドの背後で気配を消していた金崎が、突然動き出す。

目指したのはニアサイド。この瞬間、山本との間にはあうんの約束が成立していた。

「普段の練習から、ああいう形でクロスをあげるときは人を狙うよりも、ニアやファーのスペースに蹴り込むことを意識している。特にニアの場合は低く、速いボールを意識している。ムウ(金崎)の姿は見えてはいなかったけど、誰かニアへ走り込んできてくれ、と念じてクロスをあげた」

山本がこう振り返れば、エドゥアルドが反応する直前に死角から前方に飛び出し、ダイブしながら強引に捻った頭でクロスのコースを変えた金崎も以心伝心で続く。

「いいボールがあがってきたので、点で合わせたという感じで。(相手との駆け引きは)何も考えていませんでした。いいところに決まってよかったです」

お世辞にも華麗とはいえない。無骨で泥臭く、頭をヒットさせた後もボールの行方から目を離さない姿からは執念すら伝わってくる。

韓国代表GKチョン・ソンリョンが必死に伸ばした左手をかすめた一撃は、ゴール右隅へゆっくり吸い込まれていった。

ポルトガル2部リーグのポルティモネンセSCから昨シーズンの開幕直前に鹿島へ期限付き移籍し、今シーズンからは完全移籍に切り替えた金崎が図らずも注目を集めたのは8月25日。

W杯アジア最終予選に臨む日本代表発表の席だった。

24人を読みあげたヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、質疑応答に移る前に自ら金崎に言及。

鹿島における「ある行為」が理由で、リストから外したことを明らかにした。

「日本代表候補の選手が、あのような態度を取ってはいけない」

指揮官の逆鱗に触れた光景が展開されたのは、8月20日の湘南ベルマーレとの第2ステージ第9節だった。

後半25分に交代を告げられた金崎はおもむろに激昂して、石井正忠監督が求めた握手を拒否。

集音マイクにはこんな罵声が拾われていた。

「何で俺なんだよ!」

その後もベンチでペットボトルなどを蹴り上げ、挙げ句は石井監督と一触即発の状態になる。

コーチ陣やスタッフが仲裁に入って何とか収まり、翌日にはクラブが厳重注意。

金崎も指揮官及び選手たちに謝罪したが、全国のサッカーファンが注目する場でハリルホジッチ監督に蒸し返されてしまった。

批判は金崎だけでなく、謹慎などの処分を与えなかった鹿島にも集中。

日本代表発表から一夜明けた8月26日からは、心労による体調不良で石井監督が一時的に休養する事態も招いてしまう。

行為そのものは、もちろん褒められるものではない。

それでも、試合中に繰り広げられた前代未聞の造反劇の背景には、究極の負けず嫌いで、一度決めたら梃子でも動かない金崎の一本気な性格がある。

第1ステージを制し、復活の狼煙をあげたかに見えた鹿島だったが、金崎と並ぶ攻撃の核・カイオを中東のアルアインに引き抜かれた第2ステージでは、一転して大苦戦を強いられていた。

金崎自身も湘南戦までの第2ステージで、わずか1ゴール。

チームが低迷する責任を感じていたところに、0‐0の状況で命じられた交代に思わず感情を高ぶらせてしまった。

石井監督は1試合の指揮を大岩剛コーチに任せた後に復帰したが、金崎は大騒動を引き起こした責任を感じていたのだろう。

第2ステージでは結局、2ゴールをあげただけにとどまってしまう。

「力が入りすぎですよ。点を取りたい、点を取りたいといつも言っていましたから」

何度もチャンスを外し、ときには相手GKにシュートを当ててしまった金崎の姿を選手会長のDF西大伍が苦笑いで振り返れば、昌子は「今日も点を取りそうな雰囲気は正直、なかった」とこう続ける。

「それでもムウ君(金崎)が点を取れんことをわあわあ言う人はおらんし、いずれどこかのタイミングで、と思っている矢先にああやって難しいゴールを決めてくれた。言っちゃ悪いけど他の人が決めるのとムウ君が決めるのとでは全然違う。チームを一番勢いに乗せるエースが決めて、しかも勝てた。正直、感動しました」

何がなんでも勝ちたい。それも、自分のゴールで。

最前線でエゴイズムをまき散らす金崎は、長くタイトルから遠ざかっていた鹿島にいつしか必要不可欠な存在と化していた。

昨シーズンに期限付き移籍で獲得した目的は、サイドアタッカーの層を厚くするためだった。

鈴木満常務取締役強化部長は、いい意味で裏切られたと語ったことがある。

「あれほど最前線で頑張れる選手だとは思わなかった。チームにいい影響を与えてくれたよね」

大分トリニータや名古屋グランパス時代は生粋のドリブラーだった金崎の体には、ブンデスリーガのニュルンベルクからポルティモネンセへと移った2年の間に、屈強なセンターバックとの壮絶なバトルを厭わない強靭なメンタルと、体を張ってボールを収める技術が新たに備わっていた。

その姿にハリルホジッチ監督も魅せられ、昨年11月のシンガポール代表戦では通算6試合目にして待望の初ゴールも決めた。日本代表における軌跡は一時停止を余儀なくされているが、約2ヶ月ぶりにゴールを決めた鹿島では「禊ぎ」を済ませ、7年ぶりとなるJ1王者を決める舞台へと導いた。

「ほとんど相手のペースでしたけど、ある意味で鹿島らしく戦えた。(決勝まで)何日間かあるので、そのなかで石井さんを中心にして浦和対策をやっていく。自分たちのスタイルで最後までやるだけなので」

自分が信じることを絶対に曲げない27歳は、鹿島でも日本代表でもメディアの前で頑なに無言を貫いてきた。

しかし、この日の取材エリアではテレビカメラの前で3分ほどの質疑に応じている。

魂のストライカーから発せられた短くも熱い思いは、カシマスタジアムで行われる29日の決勝第1戦で言霊となって浦和に襲いかかる。



スレッド作成者: おぉ (aIUthKRS2vA)

このトピックへのコメント:
お名前: コメント: ID Key: IDを表示
悪質な誹謗・中傷、読む人を不快にさせるような書き込みなどはご遠慮ください。 不適切と思われる発言を発見した際には削除させていただきます。
(11/24 - 20:44) 金崎のクソ精度の低いシュートを見たらおまえら発狂するぞ
(11/24 - 19:29) 浅野より使えるのは間違いない
(11/24 - 14:04) 金崎はポストプレー上手いからな
(11/24 - 13:23) 金崎みたいなギラギラした選手好きだよ
(11/24 - 11:53) 感想ぐらい書けばいいのにね
(11/24 - 11:48) コピペするだけのやつってなんなの
(11/24 - 09:20) そういえば金崎の1トップも中々良かったよな代表で