■ サッカーＪリーグのルヴァン杯に今年から「若手枠」が導入されている
２０２０年東京五輪で主力となるＵ−２１（２１歳以下）の選手を育てるためのレギュレーションだ。

１試合に１人以上、２１歳以下の選手を必ずスタメンに含めろというもので、たとえばプロ野球では聞いたことがない。

私は正直、変だと思う。プロたるものはあくまで実力勝負。出場機会は年齢に関係なく争われるべきだ。
若手にゲタを履かせる格好になるのも、甘やかしているようで気に入らない。

Ｊリーグ誕生前の日本リーグ時代を知る元日本代表ＭＦのラモス瑠偉氏はよく、
「真夏のカップ戦で土曜日に準決勝、日曜日に決勝戦をやっていたんだよ」とキレ気味に振り返る。

昔はよかったなんて言いたくないが、いまのＪリーグの若手にはゆるーい空気が充満している気がしてならない。
第２節（１２日）の仙台−磐田（ユアスタ）を見た。気温１０度を切る極寒ナイターだったが、試合内容はもっと寒かった。

終了後のミックスゾーンには、至るところに流行の香水の匂いが立ちこめ、２０歳そこそこの選手たちがブランドもののかばんを手にして歩いていた。
プレーでキャラの立つ若手を見つけたかったのだが、残念ながら無駄足に終わった。　（運動部・久保武司）

夕刊フジ　2017.04.14　（運動部・久保武司）
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20170414/soc1704141100003-n1.htm