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【Jリーグ】 「実況アナウンサーの倉敷保雄さんは過大評価されているのでは？」という話


■　唯一無二の存在である山本浩さん

サッカー中継の実況アナウンサーの中で最も人気と名声と知名度と尊敬を集めている人というとNHKのサッカー中継のエース的な存在だった山本浩さんだろう。2009年3月にNHKを退職した元NHKアナウンサーで、近年は「解説員」という肩書きでNHKの番組に登場することもあった。日本代表がW杯初出場を目指して戦っていた時期の代表戦の多くは山本浩さんが実況を担当。たくさんの名フレーズを残している。

最近は山本浩さんがJリーグや日本代表の試合の実況を担当することは無いので寂しく感じている人は多いと思うが、日本のサッカー実況のアナウンサーとしてはカリスマ的な存在である。最も有名なフレーズというと1986年のメキシコW杯のイングランド戦で生まれたアルゼンチン代表のMFマラドーナの伝説の5人抜きゴールの時の「マラドーナ・・・、マラドーナ、マラドーナ来たーっマラドーナーッ!」になるだろう。

Jリーグが誕生して、スカパー等で海外サッカーがリアルタイムで普通に観ることが出来る環境が整ってから20数年が経過した。サッカー中継の数は激増しており、「いったい誰が観るのか？」と思ってしまうような海外リーグの試合も中継や配信される時代になった。実況アナウンサーという仕事で飯を食っている人は飛躍的に増えていると思うが、やはり、山本浩さんに匹敵する人はいない。唯一無二の存在と言える。


■　「実況アナウンサーのトップ4」というと・・・。

日本サッカー界は全ての面で発展途上なので、今後、解説や実況のクオリティがさらに向上していくことが期待されるが、今回、ピックアップしたいのは「最も有名な日本人のサッカーの実況アナウンサーの1人」と言える倉敷保雄さんである。スカパーが中心となってJリーグや海外リーグを中継していた時代は「スカパーのエース的な存在」として君臨しており、昨今はDAZNのサッカー中継にも頻繁に登場する。

「鉄人」と言われている八塚浩さん、あらゆるスポーツに精通している下田恒幸さん、「先制、アーセナル！」でお馴染みの西岡明彦さん、倉敷保雄さんの4人が今現在のトップ4と言われることが多いが、個人的には倉敷保雄さんがかなり苦手で、前のエントリーで記述した秋田豊さんや長谷川治久さんや清水秀彦さんと同じカテゴリー。「この人が登場する試合はなるべく避ける。」という実況・解説の1人に挙げられる。

倉敷保雄さんが熱狂的なファンを抱えていることは重々承知であるが、八塚浩さんや下田恒幸さんや西岡明彦さんと同じにランクさせることはできない。DAZNのJリーグ中継では浦和や鹿島や柏のホーム戦に登場する機会が多くて、「日本一の実況アナウンサー」と高評価する人が少なくないのも重々承知。なので公言するのは一定以上のリスクが伴うが「過大評価されている実況アナウンサーの1人」だと思う。


■　苦手に感じる理由を挙げていくと・・・。

何となくの感覚であるが、この意見に対して6割ほどの人は「そんなはずはない。」、「いったい何を言っているのか？」と思うと考えるが、残りの4割ほどの人には「自分もそう思う。」、「この意見に納得できる。」と思ってもらえると考える。4割ほどの人にしか理解されない話だと思うので、先のとおり、公言することには一定以上のリスクが伴うがせっかくの機会なので思っていることをありのまま記述したい。

苦手に思う理由はいくつかあるがJリーグの知識がそこまで豊富ではないにも関わらず、自分が豊富な知識を持っていると信じて疑わずに実況を行っている点は常に引っかかる。もちろん、サッカーに関する知識が実況アナウンサーの中で随一であることは明らかであるが、Jリーグのクラブや選手に関する知識量はアベレージ以下だと思う。八塚浩さんや下田恒幸さんや西岡明彦さんとは知識量のレベルが全く違う。

試合中に選手の名前を間違うケースは非常に多い。担当する機会が多い浦和や鹿島や柏の選手やクラブの事情でさえ、かなり怪しいところがあるが、その対戦相手のことになると相当に厳しくなる。当然、海外リーグの試合もたくさん担当する人なので「忙しい。」というところはあると思うが、多くの情報を仕入れて放送席に座る他の大半のJリーグ中継の実況アナウンサーと比べると大きく見劣りするのは否めない。


■　あくまでもJリーグの試合に限定した話ではあるが・・・。

実況のテクニックはあるので選手やクラブのことを詳しく知らなくても何とか出来てしまう部分はあるので偶にしか倉敷さんの実況に触れない人はそこまで大きな違和感を感じずに済むと思うが、何試合も、何十試合も触れると「あれ！？」と思うことが多くなる。実況アナウンサーでありながら自分の意見を言いたがるタイプであるが、自身の情報量不足が批判的な見解につながる理由なのでは？と思うことは多い。

残念ながら、昔からそうだったのか？否か？の判断はできない。もしかしたら昔の倉敷保雄さんは全然違っていて、近年になって年齢的な衰えが出始めている可能性もある。であれば、「昔の倉敷保雄さんのイメージが大半という人が引き続いて高評価していて、最近の倉敷保雄さんのイメージが強い人が低評価している。」と仮定することもできる。(評価が二分されやすいのも納得できるが断言することはできない。)

「セリエAなど海外リーグの実況を担当するときの倉敷保雄さんがどうなのか？」までは分からないので、あくまでもJリーグの実況を担当するときに限定させた話になるが、『Jリーグの試合で実況を担当するときの倉敷保雄さんが素晴らしく良い。』という印象はない。一般のサポーターにはあまり知られていない地方局のアナウンサーが実況を担当したときの方が快適に試合を観ることが出来るケースがほとんどである。