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[ 2018年12月22日 - 19:30 ]

【親友の死を背負い戦う元クロアチア代表GKスパシッチ】


https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181221-00051743-sdigestw-socc&p=1

「永遠なれ。僕の天使よ、お前は今どこにいる」
 
 ダニエル・スバシッチが試合中に着用するアンダーシャツには、亡きフルボイェ・チュスティッチの顔写真と彼へのメッセージがプリントされている。故郷ザダールに戻るたびに旧友の墓参りとアンダーシャツの調達を欠かさない。
 
「彼のシャツはキャリアの最後まで着用するつもりだ」
 
 スバシッチを悲しみのどん底に突き落とした事故は、ザダールに所属していた10年前に遡る。2008年3月29日、国内リーグのチバリア戦の前半4分だった。スバシッチが蹴ったゴールキックのボールを追いかけたFWチュスティッチが、サイドライン際で相手選手と交錯。勢い余ってピッチ外に飛び出し、後頭部をコンクリートの壁に打ち付けてしまう。すぐに病院に運ばれたが、脳挫傷で5日後に他界。享年24歳だった。
 
 チュスティッチとはユース時代から兄弟同然の間柄だったスバシッチは、罪悪感にかられた。チーム内の約束では、ゴールキックをもう一人のFWに向けて蹴ることになっていた。しかし、「ブラザーよ、俺のほうにも蹴ってくれよ」という親友の頼みに応えて蹴ったボールが、不幸な事故に繋がったのだ。心に残る十字架となった。
 
 「悪夢にうなされ、眠れなくなると彼が脳裏に出てくる。そして、こう考え込んでしまうんだ。あのボールを彼に向けて蹴らなかったら、不幸な事故は起こらなかったかもしれない、と。なぜあんな運命が導かれてしまったのだろうか?」
 
 ロシア・ワールドカップのデンマーク戦(ラウンド・オブ16)でスバシッチは、PK戦で3本をストップ。すかさずアンダーシャツ姿になり、亡きチュスティッチに勝利を捧げた。
 
 明るい性格で、クロアチア代表では一二を争うムードメイカーだったスバシッチだが、試合後の記者会見で事情を知らない外国人記者からアンダーシャツについて問われた途端、言葉に詰まって大粒の涙を流した。

 続く準々決勝のロシア戦では右太腿の怪我に堪えながらピッチに立ち続け、またもやPK戦を制してヒーローになる。デンマーク戦後にFIFAから「個人的なメッセージに当たる」と警告を受けたためアンダーシャツ姿は自粛したが、「いつもブラザーはそばにいる」とインスタグラムにメッセージを書き込んだ。
 
「チュスティッチと神こそが、天から届く僕の最大の力なんだ。僕の心から彼が消え去ることは決してない」
 
 2−4で敗れたフランスとの決勝戦から3日後、スバシッチは同郷のルカ・モドリッチらとともに事故現場となったスタジアムへ献花に訪れた。大舞台で幾度となく力を貸してくれた親友への感謝を胸に抱きながら。
 
 そして、ロシアW杯を最後に代表キャリアに終止符を打ったが、「この世から彼を忘れさせてはならない」との使命を背負い、今日もアンダーシャツにその思いを託し続けている。

***


ワールドカップでクロアチアの試合は全部見てたけど、こんな話があったとは知らなかった。



スレッド作成者: 長束さんは良い記事書くな (5FXrE7Rqx/c)

このトピックへのコメント:
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(12/22 - 22:43) 今更?て感じだけど主が悪いわけではない
(12/22 - 19:34) スバシッチ良いキーパーだよな。