■ 1日のチャンピオンズリーグ（CL）決勝を制し、6度目の欧州王者に輝いたリヴァプール。そんなチームにおいて、DFヴィルヒル・ファン・ダイクほど欠かせない選手はいないのかもしれない。

マドリードで行われた2018-19シーズンのCL決勝。トッテナムと対戦したリヴァプールは、開始1分も絶たない内にPKを獲得し、モハメド・サラーのゴールで先制。その後相手の攻撃を凌ぎ、終盤にディヴォック・オリギが追加点を挙げ、2-0で勝利した。

14年ぶり6度目の制冠を果たしたリヴァプールだが、今年1月に加わったファン・ダイクは世界最高のDFと言ってもよいのかもしれない。

データ会社『Opta』によると、オランダ代表DFは直近すべてのリヴァプール公式戦64試合で、たった一度も対峙した相手にドリブルで抜かれたことはないという。今季はプレミアリーグ全試合を含めて50試合に出場したファン・ダイクだが、最後にドリブル突破を許したのは昨季の第29節ニューカッスル戦（2-0）ということになる。

なお、優勝したリヴァプールの決勝での最終的なポゼッション率は「35.4％」。優勝チームとしては、2010年にジョゼ・モウリーニョ氏が率いたインテル以来となる低い数字だったようだ。後半には14本のシュートを浴びたリヴァプールだが、ファン・ダイクや守護神アリソンらの奮闘があったからこそ、クリーンシートを達成できたのだろう。

プレミアリーグ最優秀選手に輝き、バロンドール候補にも挙げられるファン・ダイク。本人は「もし僕が勝ち取れるなら、それを受け取るよ」と語っていたが、世界一の選手と呼ぶに相応しい圧巻のパフォーマンスを披露している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190602-00010019-goal-socc