■ それは間違っている。
28節の天下分け目、当時セリエ最強のユーベホームのデッレアルピ、ユーベファンは発煙筒を炊き、ロマニスタやローマ選手を煽りまくる。ユベントスは開始からジダンがサイドから相手を背にしながら振り子のようにクロスをあげまくる、ドンピシャでデルピエロがヘッドで決める。さらにジダンは敵の先陣にドリブルで仕掛けローマDFを混乱させ、空いたところに強烈なシュートでゴールを奪い、0-2のビハインドのローマ。

それをベンチで見ていたモンテッラと中田は「この試合をひっくり返さないか」と会話していた。中田は後の回想でモンテッラは強気だったと言っている。

そこが大事なんだ。チームは相乗効果である。控えの選手のロッカールームの会話を聞かせてやりたい。どんなモチベーションでいるかが大事である。

二人は、後半30分に中田が相手のボールを奪いゴール、更にロスタイムに中田のアシストからモンテッラが体ごと押し込んだ。

ロールプレイヤー（控え選手）がチームを支えている。彼らは次のアタランタ戦も中田のコーナーからモンテッラが決めた。

役割を与えられれば短時間でも活躍出来る。そんな選手らがいなければ当時のセリエ、最強ユーベにアウェイで引き分けまで持ち込み優勝まで辿り着けない。